ひとは「人材」でも「人財」でもありません。

「人材」という言葉(字)

私は、この言葉が好きではありません。

正確には、あまり深く考えずに使ってました。

会社では、当たり前のように使う言葉です。

最近は、「正社員」の採用よりも、
「人材派遣」「アウトソーシング」に採用の中心が移りつつあります。

これは、「最近」というより、「バブル景気」の頃から始まってますね。

この傾向については、会社側のリスク回避などの問題で、
ここで取り上げるつもりはありません。

 

私が、「人材」という言葉(漢字)が嫌いになったのは、
以前勤めてました会社の上司の影響です。

私が、「レポート」のなかで「人材の育成」などと書いたのを見て、

「二度と、私の前では、この言葉は使わないように」と言われました。

その時は、心外でした。なにが間違っているのか気付きませんでした。

あとから、上司に質問して「なにが、おかしいのでしょうか?」と聞きました。

すると、上司は「材の“きへん”が嫌いで使いたくない」と言いました。

確かに「材」は、「材料」の「材」です。

                      

「ひと」は、「材料」ではありません。

                      
それ以来、その言葉は私のなかでは、「死語」になりました。
                        

ですから、「人材派遣」などの文字を見る度に違和感を覚えます。

          
たまに、「人は、人材ではなく、“人財”です。」というのも見ますけど、
                      

「ひと」は、「お金」ではありません。

                       

他にも、その上司から学んだことが、山ほどあります。

いい上司に巡り会えて本当に良かったと思っています。

この件を私のブログで紹介しましたら、読者の方からコメントを頂きました。

   完全な造語ですが「人在」なんていかがですか?

「人在」・・・いいですね!「ひとの存在」・・・いいです!

確かに、いい字です。今でも覚えています。