角松敏生       「Gazer」

この曲は、角松敏生さんの25枚目のアルバム「INCARNATIO」(2002年)の一曲です。
オリジナル・アルバムとしては通算16枚目にあたります。
このアルバムは、沖縄の三線(サンシン)やアイヌの弦楽器トンコリなどが取り入れられた素晴らしいものです。
角松敏生さんは、津軽三味線などもフィーチャーしたこともあり 新しい試みに意欲的です。
   
このライブでは、やはりアイヌの伝統的な弦楽器「トンコリ」が実にいい。
「五弦琴」とも言うらしいが何ともいえない良い音を奏でている。
トンコリ - Wikipedia
トンコリ」の演奏は、OKI(沖)さんという有名な人らしい。
  
その他のサポートミュージシャンも豪華。
ドラムやパーカッション、和太鼓などのリズムセクションも最高。
本田雅人さんのサックスも文句なし。
   
そして このステージには今は亡き 2人の名プレーヤーもいる・・・
スーパーベーシストの「青木 智仁さん」
そして ギタリストの「浅野 祥之さん」
見事なライブである。
   
歌詞も現代社会に生きる我々を皮肉っぽく風刺しているけど 決して自分のことを棚上げしている訳でもなく
「気付き」を意図してメッセージを送っているように思える。
         
    


2003年3月13日 東京国際フォーラム ホール
2002-2003 TOSHIKI KADOMATSU CONCERT TOUR TOKOYO SPECIAL

Toshiki Kadomatsu(Vo)
Tomohito Aoki(B)
Yoshiyuki Asano(G)
Takashi Numazawa(Ds)
Yoshihiro Tomonari(Key)
Shingo Kobayashi(Key)
Masato Honda(Sax)
Miciaki Tanaka(Per)
Tetsuro Naito(Per)
Oki (Tonkori)

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たったひとつだけの約束しても
守りきれないでいるばかり
愛を語るにはまだ早過ぎるのに
おかしな歌を口ずさんで
ぼやけた毎日を見ていた
僕達はなんて幸せなんだ
誰だそこで見てるのは
したり顔で笑ってら
今じゃみんな気づけない
誰もスター気取り
優しい音色が朽ち果ててゆくよ


出来ない約束で束縛しても
欲しいものはここにはないよ
だからもう余計なことはしない
この街で明日への扉を探そう
思い込みや勢いで
夢が叶うものならば
なんで君は祈るんだ
誰に何を願う
約束は人と人を遠ざける
誰だそこで見てるのは
したり顔で笑ってら
今じゃみんな気づけない
誰もスター気取り
優しい音色が朽ち果ててゆくよ


いつも飽き足らない物足りない
だけどこのままでいい
そんな人ばかりなんだ


メールひとつ無くしたら
消える日々と知らないで
今日も託す親指に
明日は見えてくるの
僕は誰とも約束はしないよ


誰だそこで見てるのは
したり顔で笑ってら
早くみんな気づきなよ
かなり辛いかもね
優しい音色が朽ち果てる前に


作詞・作曲 角松敏生

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INCARNATIO

INCARNATIO