JUJU        「桜雨」

もう今週は、続けて「桜ソング」でいきますね。
桜の花は、すぐに散りますから 今しかチャンスはありません。
        
私は「音楽」を聴くとき、「歌詞」を意識しません。
ボーカル(人の声)も、「楽器」のひとつ としてとらえます。
ですから、あまりメッセージ性の強い音楽は苦手です。
       
でも時々、「歌詞」を見ていると癒されることもあります。
「桜ソング」を2曲続けて紹介しましたが、
「桜」のイメージは、「華やかさ」と すぐに散りゆく「はかなさ」を同時に持ち、
「出会い」と「別れ」の想い出を連想させるみたいですね。

  


ふたりで歩いた 川べりの道を
ひとりで歩く 三年ぶりに
すこし速すぎる わたしの背中を
きみの口笛 追いかけてたね


色づく街並みと ざわめく人たちが
この季節を告げるよ (It's spring!)
ここに来れば 会える気がした
何も知らなかった ふたりに


桜を濡らす やさしい雨が
私の頬を伝わってゆく
どうかこのまま 降りやまないで
涙がかわくまでは もう少し
この雨に打たれていたくて


あの頃はいつも 何かに傷つき
消えない痛みで 不安ごまかした
見えない未来と 目の前のきみを
心のなかで 並べあわせて


想いを想い出にしたくて できなくて
時間だけが過ぎてく (Time flies)
春になれば 言える気がした
凍てついていた“Goodbye to myself”


桜を濡らす 日暮れの雨が
ふたりの街を 塗りかえてゆく
どうかお願い 降りやまないで
きれいに私たちの足あとを
洗い流してほしくて


きみのほう 振り返らず
夢に向かってきたけど
なくした蒼さと つかんだ何かに
今はまだ とまどっている


桜を濡らす やさしい雨が
私の頬を伝わってゆく
どうかこのまま 降りやまないで
涙がかわくまでは もう少し
この雨に打たれていたい


ねえ桜雨 私の願い かなえてほしい
どうかこのまま 降りやまないで
どこかで気まぐれにきみが吹いた
口笛の音 消し去るまで


作詞:Kiyoshi Matsuo 作曲:Jin Nakamura